モロッコ・スペイン・ドバイへ旅に出た話−プロローグ編−
もう年の瀬ですね。皆さんお忙しいと思いますが、体調など崩されてないですか?
さてさて、実はわたし、11月20日から12月6日まで、モロッコ・スペイン・ドバイと友達3人で旅をしてきました。
ここで、
「ん??友達!!!」
「家族はどうしてたの?」
って話ですよね??普通なら。
結婚して12年。実際わたしが単独でこんな期間、家をあけることはもちろん初めてです。
ただこれまでも、子どもだけ実家に預けて夫婦で旅行に行ったこともあるし、以前のブログにも書いた通り、このことが周りから責められることでも、自ら罪悪感を感じることでもありません。
今回は旅のプロローグ編として、わたしの単独旅行について家族の反応を書きたいと思います。
まずは、我が家の家族構成。
・夫 Shakaちゃん(料理以外の家事は完璧にできる)
・私 Halu
・子1 中1長女(わたしが旅行中、期末テスト)
・子2 小5長男
・子3 小4次女(植物の水やり係)
夏の終わり頃、飛行機のチケットを取る日に、
わたし「ママねぇ、2週間くらい海外旅行行くけど〜。」
子1「いってらしゃい」
子2「へ〜、どこ行くん?」
子3「ふ〜ん、ご飯どうするん?」
と慣れたもの。
「寂しくないの〜?」の質問に対しても、
「だって絶対に帰ってくるもん。」
との答え。
その言葉、なんかすごく嬉しい。
子ども達は、母であるわたしが、絶対に自分達のところへ戻ってくると信じて疑わない。
あたり前のことだけど、そう思ってくれていることが、只々嬉しい。
そして、わたしがいなくて一番困るのが、子3の質問にもあるように、ご飯の用意。
Shakaちゃんは料理だけは全くできないので、最初長女にすべてお願いしていたのですが、彼女も期末テストがあるため、実家の母に来てもらうことにした。
我が家の子ども達は、おばあちゃんがとても大好きで、
「ママおらんでも、おばあちゃんくるから大丈夫〜。」
「早くこないかな〜。」
と、大喜び。
Shakaちゃんも、最初に相談したときは
「えー2週間も?」
とやや難色だったけど、それも一瞬で、あとは全面協力でした。
旅行のことで頭が一杯で、家事を疎かにしても、何一つ文句言わず代わりにやってくれたり、現地の危険情報やら、モバイル周りの荷物の選定やら、
「Halu〜、これ速乾タオルと、めちゃ軽い傘やで〜。」
と、買い物までしてきてくれた。
こんな感じで、誰ひとりからも反対されることなく、特に寂しがってももらえず(笑)、実家の母も快く協力してくれて、3人の子持ち主婦のわたしは、めでたく旅に出ることになりました。
そんな家族の反応とは裏腹に、意外にもわたしは不安でいっぱいだった。
それは 旅そのものへの不安というより、家族の誰とも離れてしまうこと。
独身のころには全く感じたことのない、感情を目一杯味わうはめに。
結婚してから3人の子宝に恵まれ、紆余曲折ありながらも、安心安全な場所にいる。
それは日常、全く普通のことだから、そんな有り難いことに気づきもしないでいた。
わたしは、知らず知らずのうちに、家族の中でぬくぬくと暮らしていたのだ。
旅はすごく楽しみだけど、そんな場所を離れてまで、行きたくない気もする。っていうか、もうキャンセルしたい。
でも、飛行機も宿も予約している。仕事も長期の休みが認められず、辞めることになっている。
あーーー、行きたくないーーーー!!
自分から旅に出るって言っといてなんだけど。
あーーー、行きたくないーーーー!!
だけどこんなダサくて情けないことは、誰にも言えない。
そういえば2005年8月6日。友人が手作りでサプライズ結婚式を挙げてくれたときの話。
人前式で、友人がそれぞれ誓いの言葉を、いくつか投げかける。
わたしの友人が、
「結婚してもHaluを旅に行かせてあげることを誓いますか?」
結婚する前、わたしは旅が大好きだったのだ。しょっちゅう、海外に遊びに行っていた。それをよく知っている友人が考えてくれた誓いの言葉。
今ももちろん大好き。
でもその大好きは、『家族の誰かと一緒』っていう言葉がいつの間にか、くっついていたようだ。
Shakaちゃんは今回の旅の終わりに、メールをくれた。
『また平々凡々な日常生活を送りながら、次の旅の計画立て良いよ。』
彼はあのとき誓った言葉を、守ってくれようとしている。
それと同時に、わたしのそんな気持ちの変化にも、気づいてくれているようだ。
そんなナーバスなわたしは出発直前まで続いたが、お調子者のわたしは、一歩家を出たら足取りは軽くなり、すぐにウキウキとワクワクで一杯になった(笑)
そんなこんなで旅はスタートした。
:Halu