夏があっという間に過ぎ去った
高温多湿でたまらない夏が、あっという間に終わりを告げた。大合唱だった蝉の鳴き声もボリュームを下げると同時に、暑さと夏休みに沸騰したわたしの頭の中も、一気におとなしくなった。
太陽からの灼熱はすっかり冷め、飛び交うトンボを眺めながら、爽やかな風を感じると、
「あーーー、やっと終わった〜〜。」
と、言うことなんて全く聞かない3人の子持ちの母であるわたしは、安堵するのであります。
さてさて、わたしはこの夏(恒例の?!)、Shakaちゃんと夫婦二人で旅に出ました。
そこで沢山の『やりたい事』が一気に叶いました。
・死ぬまでに行けたらいいな…だけど、値段が高い
・あの人に会ってみたい…だけど、接点がない
・超ぶっ飛んだアングラな夜会に行きたい…だけど、ちょっと勇気がいる
・あの本を書いた店主のお店に行きたい…だけど、週の殆どは閉まっている
・一度でいいから飲んでみたい…だけど、入手困難
と、実現するには事の大小はあれ、ハードルを感じるものばかりでした。
なのに…
トントン拍子に次々と、しかもナイスなタイミングでどんどん実現しました。そればかりか、そこにプラスして、びっくりするほど嬉しいハプニングにも恵まれた。
めちゃくちゃエキサイティングで、最高の体験がたくさん出来た。
一つ一つ記録したらいいのに、何故か全くその気にならず…
気がつけばあっという間に過ぎ去った夏のように、あっけなくわたしを通り過ぎた。
それは…
一気に叶いすぎて頭が追いつかないのか?
これまでは『憧れ』とか『夢』で存在していたのに、実現したのと引き換えに、元の状態ではなくなってしまった喪失感なのか?
それとも子供の頃誰もが体験した、『遠足の前夜の布団に入る時が一番ワクワクする』って言う、あの感覚なのか?
うーーん、正直どれもピンと来ない。
もうとっくに済んでしまったはずのこの夏の経験は、どうやらわたしの中だけで過ぎ去った今現在も、ブクブクと発酵中のようだ。
それは必ずや、最高に美味しく甘く、何とも言えない良い香りを放ち、わたしの糧となるに違いない。
そしてもちろん、正直煩わしさMAXだった子どもたちとの夏休みも、それを含む日常の忙しい子育ての日々も、過ぎ去れば、その騒がしさが嘘だったかのように、あっという間だろう。だけど、その経験もまたブクブクと発酵して、わたしを創っていくに違いない。
…たぶん。
あ゛ーーー、普段はイライラして怒ってばかりの鬼の形相。ブクブクと沸騰ばかりしているわたしじゃ、発酵するどころか沸いてしまうーーー(笑)
いやいや待って!そんなはずはなーーーーい!!
大丈夫!!きっと。
ここにも、トントン拍子という言葉を当てはめたいけど、なかなか思う通りにはいきませんな。
これが今回のオチでありますw
こうしてこの夏の思い出は、わたしの心に刻まれたようです。
みなさんの夏はいかがでしたでしょうか?
:Halu