ヒング/新大久保のイスラム横丁で出会った魔法の粉
『魔法の粉』と言われて、思いつくもの。
重曹
ホットケーキミックス
クレイジーソルト
金粉
砂鉄
ココア
バターミルク
味の素
ハッピーパウダー
星の砂
ヴィブーティー…
考えてたらついつい止まらなくなってしまいましたが、本題へ。
先日、東京へ遊びに行った時、新大久保にあるイスラム横丁へ行ってきました。駅について電車の扉が開いた瞬間、異国の匂いがする。実際行ったことある人ならわかると思うけど、もうそこは日本じゃない。新大久保は、コリアンタウンがあることで有名なんだけど、わたしは魅惑のスパイスを探しに、立ち寄りました。
駅から歩いて一分くらいの小さなエリアに、イスラム横丁は存在します。散策しながら、どうせなら一番雰囲気のあるお店に(ちょっと入りにくい(笑))立ち寄り物色しました。
そこで、お店の人とお互いよく通じない会話で、手にしたスパイスがコレ。
『ヒング』
ネットでは強烈に臭いと書かれていますが、わたし全然解らない。独特な匂いではあるけど、臭くないな〜。
別名アサフェティダと呼ばれているらしく、ジャイアントフェンネルというセリ科の植物で、根茎から取れる汁を粉末にしたもの。
使い方は、普通粉状のスパイスは塩を足すタイミングで使われますが、こちらはホールスパイスと同じタイミングに使います。すなわち、スタータースパイスなので、料理の初め油に他のホールスパイスと一緒に熱して、テンパリングして油に香りを移します。使用量はほんのちょっとでOK。
焦がさないようにじっくり火を入れると、何とも言えない食欲をそそるとてもいい香りに変化します。例えるなら、玉ねぎとかニンニクとかかな??
でね、実際これを使って色々作りました。ビニヤリ、スープカレー、トマトスープ、じゃがいもサブジ。
なにこれーーー!!めちゃくちゃ美味しい。それもう~~~んと美味しっ!!
なんでもっと早くに出会わなかったのーーー??
スパイスと聞くと何でも辛いとか、刺激的とかしか浮かばないかもしれないけど、実際そうではありません。食事を美味しく色よく香りよく、ときには臭み消しにと、大活躍。
子どものいる我が家も色々とストックしています。
そしてヒング最大の特徴は『旨味』らしいですが、使ってみると『なるほど』と思います。五葷のような食欲を増進させる、独特な香りと風味があります。
さらに効能としては腸の働きも助けるとのことで、便秘解消にも効果的。
この旨味と腸にも良いということで、アジアンベジタリアン(五葷が☓)の方には欠かせないスパイスだそう。
あーーー。きっと、今まで何度か口にはしてるはずなのになぁ。正体を知らず、きっとウマイウマイと食べてただけに違いない。
コレを機会にもっとスパイスをうまく使いこなせるようになろうと思います。
みなさんのおすすめレシピ&スパイスぜひ教えてくださ〜い!!
イスラム横丁で食べた、羊の脳みそ
:Halu